医療機関と田舎暮らし

こんにちは。4月に入り、いろいろとバタバタしており、ご無沙汰しております。
もう4月末だというのに、こちらでは天候が不安定です。
気候が10度近くもあがったり下がったりするものだから、体調があまり芳しくないこの頃。もう少し気候が安定してもらわないと、といった所です。

さて、「医療機関と田舎暮らし」について書いていきたいと思います。

我が家、というよりこの辺では、医療機関がかなり少ないです。
一番近い医療機関でも、隣の駅(個人でやっている病院)になります。総合病院、というと市立病院がありますが、これも結構遠く、バイクで15分ぐらいかかってしまうのです。また、地方の病院にはありがちなのですが、この市立病院も医師不足やら財政上あまりよろしくない、という事情もあります。(うちの市の財政難は結構深刻な状況ですね・・・・。)


そこで、医療機関にかかる場合は、電車で多摩地区の病院まで行くことにしてます。
多摩地区は、さすがに人口が多いせいか、病院には結構恵まれています。夜遅くまでやっている病院、専門の病院、総合病院などもあり、こちらの方が対応がよくいろいろと助かります。なので、医療はたいてい、電車に乗って出かけています。ただ、体調が悪いときに、わざわざ電車で1時間近くかけて多摩地区まで行くものですから、しんどいな、と思うことも結構あるのです。

先日、風邪+胃腸炎で、1週間近く体調が悪いときがありました。もう絶不調で、動くのすらしんどい、でも、コレを治さないともうダメだ、と思ったのです。そこで、やむを得ず、電車にのって多摩地区まで行くことを決めました。その時、朝から何も食べてなかったので、近くの食堂でご飯を食べてから多摩へ行こうと思ったのです。

そしたら、そこでご飯を食べたものの、一瞬にして吐いてしまい、もう何も食べられなくなってしまったのです。この状況を食堂のおじさんが見かねて、「大丈夫か?救急車を呼んだから」と救急車を手配してもらいました。

そこからが大変でした。


119番に電話してから、近くの食堂に来るまで、なんと20分もかかったのです!救急車といえども、国道20号のぐねぐね道ではスピードが出せません。しかも、前の車が遅かったり、混んでたらアウト!他に道がないのでなんとも出来ないのです。
救急車に乗せられ、吐きながらも市立病院に向かいます。救急車もスピードを出して急ぎますが、なかなか時間がかかります。それにぐねぐね道なので、酔ってしまい、(普段は酔わないのですが、体調が悪いせいでしょうか)もう気分は最悪になってしまいました。
窓からの景色を見ながら、「このまま倒れるのかな…」と心細く思いました。


市立病院に到着。救急車を呼んでから、この時点で、50分もかかってます。これ、脳梗塞とかだったらどうなるんだろう、とちょっとぞっとしました。50分はかかりすぎなような気がしますが、他に手段がないのでやむを得ませんね。

医師の診断を経て、「風邪と胃腸炎」ということになりました。
3時間近くかけて点滴をうち、ようやく終わったものの、体調はまだフラフラ、とてもじゃないけど、歩いて帰れるような状況ではありません。市立病院は駅前、ではなく、駅から15分も歩いてかかるのです。そこで、「1晩泊まらせてほしい」と何回もいったのにも関わらず、「自宅に帰って休んで下さい」と言われてしまいました。(それがしんどいから泊めてくれと言っているのに…。)

のたうちまわっている状況でもやむを得ないので、タクシーを呼んで自宅に帰りました。
自宅に帰ったのはよいものの、そこから2日間寝込むことになりました。一応、食料は備蓄があるのでなんとかなりましたが、1人暮らしで病気になるとせつないものです。「咳をしてもひとり」と尾崎放哉の句にありましたが、まさしくそのような心境ですね。
彼女やお嫁さんとかいれば看病してくれるのにな、とふと思いました(涙)


今回の一件があってから、「我が家と医療機関」については考えるようになりました。持病、特に、「急を要するもの」が発生した場合は大変かな、という心配と不安です。もし、そうなった場合はどうするか、田舎でも「総合病院のある田舎」を探そうかとふと思ったものです。先日、埼玉のとある街にいったのですが、そこも、我が家と同じ田舎だったのですが、総合病院まで車で5分!ああ、ここだったら救急車すぐ来るな〜と思いました。

ただ、うちの集落、結構お年寄りは元気で長生きです。向かいのおばあちゃんなんか90超えてるし、まだまだ現役で畑仕事をしているお年寄りも割といます。元気の秘訣はなんでしょうね?今度の寄合で聞いてみようかしら。

また、集落の中でも助け合いの精神があったり、家族がいたりするため、割と生活に不便はないそうです。(一人暮らしのお年寄りが買い物や病院に行くといった場合も、近くの人に声をかければ車で一緒に連れて行ってくれたりします。その辺は古きよき田舎、というところでしょうか。)

いろいろ考えてみたいなと思うこの頃です。それでは〜。