プチ農家への道・実践編

こんにちは。先日に「庭でやっている農園について」を書きましたが、その続編を書いていきたいと思います。題して「プチ農家への道・実践編」です。

ミニトマト等、いろんな作物を育てていますが、ちょっと植えただけでも、いろんな食物が育っていきます。さすがに、我が家は一人しか住んでいないので、沢山取れても食べきれなくなってしまいます。そのまま捨てるのももったいないし、かといって、ミニトマトを主食にするわけにもいきません。そこで、どうしようかと考えたところ、近くにJAの直売所がありました。そこは、地元の農家の人たちが畑から取れた野菜が並べられ、販売されています。しかも、住宅街の中にあるのでお客さんもそれなりに入っているようです。そこで、試しに「うちの農園であまっているものを少しだけ出したいのだけど、大丈夫ですか?」と聞いたところ、OKが出たので、自分で作ってあまったものは直売所に出荷する事にしました。この「プチ農家への道」は「実践編」「実務編」などのバージョンを書いていきたいと思います。

まずは「実践編」について書いていきたますね。
ここでは、ミニトマトを例にあげて、どのように出荷されていくのかを説明していきます。


はい、ボール一杯に取れたミニトマト、かなり豊富な量ですね〜!これは素晴らしい。これだけで1kg以上あります。ミニトマト1kg以上も一人で食べ切れません。お隣もミニトマトを作っているからおすそ分けすることもできないし・・・。そこで、出荷の準備を始めます。


ミニトマトをボールにいれて水に浸して丁寧に洗ってふき取ります。たまに葉がついていたり、汚れたりするから、ちゃんと洗ってきれいな状態にします。その中で、形や色が悪いものを選別し、それを自家用にします。きれいな状態にしたら、袋詰め。野菜を詰める専用の袋があるので、その袋に入れて、何袋か作ります。その上で、袋にテープで縛ってOKです。

この状態までしたら、ミニトマトを直売所に持っていきます。うちから直売所は、スーパーの近くにあるのでそのついでに行くようにしてます。直売所はもちろん、スーパーより値段が安く設定されています。直売所についたら、他の農家が設定している値段や出品されている量を見に行きます。出品されている量が多ければ価格を下げたり、量が少なければ価格を上げたり、といろいろと調整します。あまりに高すぎると売れ残ってしまい、お金にならないので、「確実に売れる値段」を設定するのがなかなか苦労します。

例えば、ナスは取れすぎる時期があるので、持っていっても、あまりに大量に出品されている場合はあえて出さずに自家用にすることもありますし、ミニトマトで、他の誰も出品してない場合などは、割高で設定してても、5分で売れることもあるので、その辺は考え物です。「うーん、農家といっても市場経済に巻き込まれているのね」とリアルタイムで感じる事ができます(笑)収穫から出荷まで、ここまでで約2時間ぐらいはかかってますね。

ちなみに、売上についてですが、農作物の出荷のたびに、品物価格の10パーセントの手数料と2パーセントのラベル代、すなわち12パーセントが直売所の取り分です。つまり100円のミニトマトを売ったら、88円が手元に残ります。これは一見、高そうに見えますね。ただ、「人件費と店舗の家賃代」と考えたらまぁまぁかもしれません。実際に、ミニトマトはたくさん取れますが、そのトマトを売るために、一日中張り付いているわけにもいかないし、店舗まで借りるほど取れるわけでもないでしょうから、それを考えたらまぁまぁだと思います。

売上は月末に閉められ、翌月にJAの口座に振り込まれるようになっています。実績としては、7月〜9月までで3000円程度。苗代を考えれば、元は取れています(ミニトマトなど、苗代が200円なのに、収穫が2000円ですからね。かなり高生産な作物です)ただし、人件費やら農機具代、いろんな出費を考えると確実に赤字になってしまいます。そういった「実務編」については、また書いていきたいと思います。それでは〜。